手作り味噌の作り方

2022/10/01

 ご家庭で作ったお味噌は、味も香りも、安心感も市販の物とは比べられません。
 何よりも毎朝、家族の美味しい顔が違います。
 是非、我が家だけの美味しいお味噌を作ってください。

当店の手作り味噌セットを使って作り方を説明します。

材料 手作り味噌セット(麹歩合17)の場合)

糀  850g×3個(2.55Kg)
大豆  1升(1.35Kg)
塩   700g
付属  ビニール袋(大小各一枚)
用意する物
ザル、鍋(一度で煮るには6L以上が必要です。
今回は保温調理鍋を使ってみました)
ボール又はタライ(直径40Cm位)、ビール瓶又は足
8L~10Lの樽(壺・木樽・ポリ樽いずれもOK)
セットとは別に1Kgの塩(重石用) 
焼酎(35度以上)殺菌消毒用に使います
手順
1,糀をほぐして塩を切る
手作り味噌 行程1
糀を袋の上からよくほぐしてください。

ほぐれたら付属の小さい方の袋にまとめて、もう一度ほぐします。

塩を入れてよく混ぜます。

口を輪ゴムなどでしばって次の工程8まで置きます。


手作り味噌 行程1

写真は糀の一粒一粒がばらばらで、糀に塩が均一にくっついている様子。

2,大豆を洗います

手作り味噌 行程2

大豆をよく洗い、一度水を切ります。

大豆の量の3倍の水に8~10時間浸けておきます。

大量の水ですので、大きい鍋がない場合は何個かの鍋に小分けして浸けてください。

大豆が2倍以上にふくれあがってきます。


3,大豆を煮ます。

手作り味噌 行程3

浸けていた水を捨てて、新しい水を加えます。

火に掛けてしばらくすると、灰汁が浮いてきますので取り除きながら弱火で20分ほど煮てください。
お湯が減ったら水を追加してください。

4,灰汁抜き

手作り味噌 行程4

一度火を止めて、おなべの水を捨てます。
大豆をザルに打ち上げて水で洗います。

もう一度水を入れて煮ます。

沸騰して20分間煮ます。

普通のお鍋でしたらここから4~5時間煮ます。


5,保温します。

手作り味噌 行程5

保温器に入れて保温します。

今回ちょっと長い目の10時間ほど保温してみましたが、まだ少し堅目でした。

ので、30分ほど煮ました。

保温調理具の種類や外気温によって誤差があると思います。一晩おいて足りない分煮るという感じですね。


6,大豆を打ち上げる
手作り味噌 行程5
親指と小指で軽くつぶれる位に煮てください。


手作り味噌 行程6


十分煮上がった大豆をザルに打ち上げます。

この時煮汁を700mlほど取っておきます。

(後で堅さを調節するのに使います。)

7,煮上がった大豆を袋に入れて潰します。
手作り味噌 行程7

煮上がった大豆を付属の大きい袋に入れ、中の空気を抜いて口をしばります。
ビール瓶やワインの瓶で潰します。


手作り味噌 行程7

(足で踏んでみました。こちらの方がよくつぶれますが、袋を裂いてしまわないように気をつけてください。足で十分潰した後でワインの瓶を使って潰し残しをやっつけるのが意外と楽かも)

もう一度、くれぐれもビニール袋をやっつけないでね。


8,塩切りした糀と混ぜます。
十分潰した後は、タライかボールに移して1,で作った塩切り糀と混ぜます。

ここは結構力が必要です。
頑張ってよく混ぜましょう。

手作り味噌 行程8

結構混ざったと思ったところで煮汁を加えて堅さを「耳たぶの堅さ位」に調整ます。
今回は500mlの煮汁を加えました。

もう一度よく混ぜてください。


9,団子を作ります

手作り味噌 行程9

野球のボール位の団子を作ります。

10,樽に詰めます
手作り味噌 行程10
樽を35度以上の焼酎又は熱湯で消毒します。

団子を樽に投げ込みます。

この時割れるようでしたら少し堅いか、混ぜ具合が足りません。

手作り味噌 行程10_2

一段ごとに手の甲で押し込んで空気を抜きます。
すべて詰め込んだら表面を平らにならします。

11,ラップを敷いて
手作り味噌 行程11
樽の縁を焼酎で消毒します。

投げ入れたときに飛び散った材料がくっついているかもしれません。

後にカビが生えてこないように、消毒します。


手作り味噌 行程11


空気が残らないように丁寧にラップを敷き詰めます。
空気が残っていたら乾いたフキンなどを使って丁寧に追い出してください。

12,塩で重石をします
手作り味噌 行程12糀を混ぜるのに使ったビニール袋を樽にかぶせて、中に塩を入れ平らにならします。


手作り味噌 行程12

空気を抜きながら口を縛ります。


13、保存する
手作り味噌 行程13

上からホコリが入らないようにふたをするか新聞紙で覆ってください。

作った日付や材料を記入した紙を貼っておしまいです。

風通しがよく、日の当たらないところで保管します。

美味しいお味噌ができますように。